鼻づまりに強いタイプの薬

その仕組みを、薬剤師がやさしく解説します。

鼻がつまって息がしづらい。
片側だけ通らなくて、頭がぼんやりする。

そんな鼻づまりに使われる「通りをよくする薬」があります。

なぜスッと通るのか?
その仕組みを、できるだけ分かりやすく説明します。


鼻づまりで体の中に起きていること

👩
「鼻がつまって、息がしづらいんです…」
「鼻の奥がズーンと重い感じがして。」

🦉
「それはつらいですね。」

「鼻づまりの多くは、鼻の中の血管が広がっていることが原因です。」

👩
「血管が広がると、なんで詰まる感じになるんですか?」

🦉
「血管が広がると、そこにたくさんの血液が集まります。」

👩
「血液が集まると、鼻の奥が重く感じるんですか?」

🦉
「血液が集まると、鼻の粘膜がふくらみます。」

「その結果、空気の通り道が狭くなり、圧迫されたような感覚が出るんです。」

👩
「だからズーンとするんですね…」

🦉
「そうです。」

「完全に塞がっているわけではなく、通り道が狭くなっている状態なんです。」


起きている流れ

血管が広がる

血液が集まる

粘膜がふくらむ

空気の通り道が狭くなる


鼻づまりを改善する薬とは?

👩
「この腫れって、自然に引くのを待つしかないんですか?」

🦉
「いいえ、症状を和らげる薬があります。」

「広がった血管をキュッと引き締める薬です。」

👩
「血管を引き締めると、ふくらみが小さくなるんですか?」

🦉
「そうです。」

「血管が縮むと、集まっていた血液が減ります。」

👩
「すると、空気の通り道が広がるんですね?」

🦉
「はい。」

「粘膜のふくらみが小さくなるので、空気が通りやすくなります。」

👩
「だからスッと通る感じがするんですね。」

🦉
「その通りです。」

「専門的には“α1受容体刺激薬”と呼ばれますが、ここでは“血管を引き締める薬”と覚えてください。」


どんな症状に向いている?

✔ 鼻づまりが強い
✔ 鼻の奥が重い
✔ 片側だけつまる感じがある

※かゆみやくしゃみが主な症状の方には、別のタイプの薬が向いていることがあります。


鼻水・くしゃみを止める薬 | 薬情


使いすぎると逆に悪化することがある?

👩
「すぐに通るなら、毎日使いたくなります…」

🦉
「楽になると、そう思いますよね。」

「ですが、使いすぎると逆に鼻づまりが悪化することがあります。」

👩
「どうして悪くなるんですか?」

🦉
「血管を無理に縮める状態が続くと、体が“元に戻そう”とします。」

👩
「元に戻そうとする力が働くんですね。」

🦉
「はい。」

「薬の効果が切れたときに、前より強く血管が広がってしまうことがあるんです。」

👩
「それで余計につまる感じがするんですね…」

🦉
「その通りです。」

「連続使用は短期間にとどめることが大切です。」

一般的には、連続使用は数日程度までと案内されています。
使用前には必ず添付文書を確認してください。


注意が必要な人

血管を引き締めるタイプの薬は鼻づまりを素早く改善しますが、次のような方は使用前に確認が必要です。

● 高血圧や心臓の病気がある方

血管を収縮させる作用があるため、持病のある方は医師または薬剤師に相談してください。

● 緑内障と診断されたことがある方

成分によっては眼圧に影響する可能性があります。必ず事前に確認しましょう。

● 妊娠中・授乳中の方

成分によっては使用を控えた方がよい場合があります。自己判断せず確認しましょう。

● 小児

年齢制限が設けられている商品があります。必ず対象年齢を確認してください。

● 長期間連続で使用している方

連続使用が長くなると、逆に鼻づまりが悪化することがあります。使用期間は守りましょう。


主な成分

鼻づまりを改善する「血管を引き締めるタイプ」の主な成分には、次のようなものがあります。

  • ナファゾリン
  • テトラヒドロゾリン
  • フェニレフリン
  • オキシメタゾリン(主に点鼻薬)

配合の有無や濃度は商品によって異なります。

まとめ

✔ 鼻づまりは血管が広がり、粘膜がふくらむことで起こる
✔ このタイプの薬は血管を引き締める
✔ 空気の通り道が広がる
✔ 使いすぎると逆に悪化することがある

鼻づまりが主な症状の方にとって、頼りになる成分です。

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